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若年労働者の定着率を高めるオンボーディングと職場づくり

新入社員の受け入れ時期を迎える企業にとって、若年労働者の定着率を向上させることは重要な課題です。2024年9月に発表された「令和5年若年者雇用実態調査」では、若年労働者(正社員・非正社員)の定着に効果的な対策が明らかになりました。本記事では、効果的なオンボーディング(新人定着支援プログラム)と、職場環境の整備について解説します。


1. 若年労働者の定着率を上げるためのオンボーディングとは?

 

オンボーディングとは、新入社員がスムーズに職場に適応し、長期的に活躍できるようサポートするプロセスです。特に、以下の3つのポイントを強化することで、若年労働者の定着率向上につながります。

① 事前情報の充実(採用前~入社後1か月)

  • 採用前の詳細な説明や情報提供を行い、期待と現実のギャップを防ぐ。
  • 入社前に企業文化や業務内容についての説明会を実施し、疑問を解消する。

 

② メンター制度やOJTの導入(入社後1~6か月)

  • 先輩社員が新入社員をサポートし、業務だけでなく社内のルールや雰囲気に馴染めるよう支援。
  • 定期的なフィードバックを行い、成長を実感できる環境を提供する。

 

③ キャリアプランの明確化(入社後6か月~1年)

  • 昇進・昇格基準を明確にし、キャリアの展望を示すことでモチベーションを向上させる。
  • 「どのようなスキルを身につければ昇進できるのか」を可視化することで、長期的な定着を促す。

 


2. 若年労働者の定着に効果的な職場環境の整備

 

調査結果によると、「職場での意思疎通の向上」が最も重要な要素であることが判明しています。

正社員の定着に有効な対策(上位5つ)

  1. 職場での意思疎通の向上(20.6%)
  2. 本人の能力・適性にあった配置(16.0%)
  3. 労働時間の短縮・有給休暇の取得促進(11.2%)
  4. 仕事の成果に見合った賃金(10.7%)
  5. 採用前の詳細な説明・情報提供(10.5%)

 

非正社員の定着に有効な対策(上位5つ)

  1. 職場での意思疎通の向上(22.5%)
  2. 本人の能力・適性にあった配置(13.5%)
  3. 仕事の成果に見合った賃金(11.8%)
  4. 採用前の詳細な説明・情報提供(11.5%)
  5. 仕事と家庭の両立支援(10.2%)

 


3. 若年労働者の定着を促進する具体的な取り組み

 

① 効果的なオンボーディングの導入

  • 初日のオリエンテーションを充実させ、企業文化や価値観を共有する。
  • メンター制度を活用し、先輩社員と定期的に面談を行い、不安を解消。

 

② コミュニケーションの活性化

  • 1on1ミーティングを実施し、新入社員の不安や要望をヒアリングする。
  • 社内SNSを活用し、業務の進捗や意見交換を円滑に行う。

 

③ 適材適所の配置と成長機会の提供

  • 従業員のスキルを把握し、適性に合った業務配置を行う。
  • 社内研修やスキルアップ制度を整備し、学ぶ機会を提供。

 

④ ワークライフバランスの改善

  • フレックスタイム制やテレワークの導入で、働き方の柔軟性を確保。
  • 有給休暇の取得奨励を行い、働きやすい環境を提供。

 

⑤ 給与・評価制度の透明性

  • 成果に応じた昇給・昇格制度を設け、公平な評価を実施。
  • 福利厚生の充実(住宅手当、資格取得支援など)を行い、社員満足度を向上。

 


4. 成功事例:定着率向上に成功した企業の取り組み

 

A社(IT業界)

  • 新入社員向けの「スタートアッププログラム」を導入。
  • 1年間のフォローアップ制度を設け、メンターと定期面談を実施。
  • 結果として、3年以内の離職率が40%→20%に低下。

 

B社(製造業)

  • 社内コミュニケーションツールを導入し、情報共有を円滑化。
  • 業務の透明性が向上し、若手社員のモチベーションアップにつながる。
  • 離職率が30%→15%に改善。

 

C社(建設業)

  • 「仕事の成果に見合った賃金制度」を導入し、評価基準を明確化。
  • 若年労働者の定着率が25%→10%に低下。

 


5. まとめ

 

若年労働者の定着には、「オンボーディングの強化」と「職場環境の改善」が不可欠です。

  • 採用前の情報提供やOJTの充実で、新入社員の不安を解消。
  • 職場のコミュニケーションを活性化し、チームとしての一体感を強化。
  • 柔軟な働き方と適正な評価制度を確立し、社員満足度を向上。

 

企業としては、「オンボーディング」「ワークライフバランス」「公正な評価」の3つを意識し、定着率の向上を目指すことが重要です。

今すぐ実践できる施策を取り入れ、長期的に成長できる企業文化を築いていきましょう!

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